
福智町の米農家・高津勝平さんが9月24日、町内の全小中学校7校に新米「夢つくし」10俵(約600キロ)を寄贈した。
新米の給食を食べる児童=福智町の農家、新米10俵を町内小中学校へ寄贈
同日、伊方小学校(同町伊方)で贈呈式が開かれ、給食運営委員長の春永絢心さん(6年)が感謝状を手渡した。
寄贈のきっかけは、米価高騰の影響で「ご飯を十分に食べられない子どもがいる」と耳にしたこと。高津さんは「地元のおいしい米をたくさん食べてほしいという思いで寄付を決めた」と話す。
寄贈された米は、町内の小中学校で提供される給食約3日分(約6000食)に相当するという。贈呈式後には、高津さんも2年生の児童の輪に加わり、黒土孝司町長や朝部英晴教育長と共に、寄贈された新米を使った給食を味わった。
給食をお代わりした池田ういき君(小2)は「野球をしているのでご飯をたくさん食べる。今日の米はいつもよりおいしかった」と笑顔を見せた。
朝部教育長は「地元産の米を給食に取り入れている本町にとって大変ありがたい。『福智の子どもは福智の食材で育つ』という思いを今後も大切にしたい」と感謝を述べた。
高津さんは「子どもたちには、農家が一生懸命作った米や野菜を食べることで食への興味を深めてほしい。来年は仲間を増やし、この活動を続けていきたい」と今後の展望を語った。