
川崎町の田中整形外科医院(川崎町池尻)で9月27日、家族で遊びながら学べるイベント「ファミリーフェスタ」が開かれ、1000人以上の来場者でにぎわった。主催は同院。
医師らの指導の下、電動工具で骨をボルトで固定する模擬手術を体験
同イベントは今回で3回目。同院副院長の田中孝秀さんは「障害児のリハビリに携わる中、子どもが楽しみながら学べる非日常の空間を作りたい」との思いから始めたという。当日は看護師や学生など約40人のボランティアが運営を支えた。
目玉企画の「職業体験」では、子どもたちが手術着に着替え実際に手術室へ。医師らの指導の下、電動工具で骨をボルトで固定する模擬手術を体験したほか、腹部エコーなど本物の医療機器の操作にも挑戦した。
会場にはこのほか、移動水族館や移動動物園、救急車や自衛隊車の展示コーナーも登場。射的や輪投げなどの縁日コーナー、キッチンカーなども並び、終日にぎわいを見せた。
模擬手術を体験した吉野結博君(小3)は「ドリルを押さえながら回すのが面白かった。人の命を助ける仕事は簡単ではないけれど、興味が湧いた」、弟の公晴君は「医者の仕事に興味がある。またやってみたい」と、それぞれ話していた。
田中秀院長は「みんな覚えが早く、指示通りにできていた。本物の手術室や医療機器に触れる経験を通して、医療系の仕事に関心を持ってくれたらうれしい」と目を細める。