
桂川町のすし店「鮨処 のり助」(桂川町吉隈)が10月10日で3周年を迎える。
「上にぎり(8貫、みそ汁付き)」(2,200円)=桂川町のすし店「鮨処 のり助」が3周年(写真提供=「鮨処 のり助」)
店主の秋吉宏徳さんは高校卒業後、西中洲「佐々庄」で約4年、西新「福寿し」で3年半勤務したほか、室見の日本料理店や中洲のすし店でも経験を重ね、実家のすし店「倖寿し」でも4年半、腕を磨いた。「実家を継ぐ思いで修業に出たが、父と仕事をする中で『自分ならこうしたい』という思いが強くなり、挑戦するために自分の店を持つことを決意した」と振り返る。
店名は、父の名(かつのり)と兄弟の名前に共通する「のり」と、妻の家族から呼ばれていた愛称「のり助」を合わせたもの。修業先「鮨処 佐々庄」への敬意を込め、頭に「鮨処」を付けたという。
店内は、カウンター7席、テーブル9席、掘りごたつ4席の計20席。メニューは「上にぎり(8貫、みそ汁付き)」(2,200円)、「自家製バッテラ」(1,200円)、「焼き穴子の押しすし」(1,100円)などを用意する。「素材の味を生かし、口に入れた瞬間に『おいしい』と感じてもらえるよう、一つ一つ丁寧に味付けしている」と秋吉さん。
3年間を振り返り、「口コミやSNSを通じて各地から大勢のお客さまに来店いただいた。その縁で、著名人やメディアに取り上げてもらうこともできた」と手応えを語る。「お客さまが喜んでくれる姿や、料理の写真を撮ってくれる瞬間が本当にうれしい。良い鮮魚を仕入れられた時や新しいメニューを考える時はいつもわくわくする」とも。
秋吉さんは「育ててもらった地元に少しでも恩返しがしたい。もっと地域の皆さまに愛され、親しまれる店作りを目指す。旬と鮮度にこだわり、お客さまに満足いただけるすしと料理を目指して、常に貪欲に学び続けていく」と意気込む。
営業時間は、11時30分~14時30分、17時30分~23時。水曜定休。3周年を記念して10月6日~14日、ワンドリンクを進呈するほか、通常1,000円の「特選にぎりセット」を500円で提供する。