
福智町で秋の訪れとともに、地域の伝統的な祭りである「金田・神崎山笠競演会」をはじめとする「神幸祭」が各地区で開かれる。
舁(か)き手の士気を高める若人=福智町で秋祭り(写真提供=福智町)
10月25日・26日に金田駅裏イベントパークで開かれる「金田・神崎山笠競演会」では、高さ10メートル以上の山がさが電飾をまとい、迫力ある練り回しを披露する。最速ともいわれる「南木(なぎ)ばやし」の旋律と「オーラーヤッサ」の掛け声が会場の熱気を高める。
日中には、金田稲荷神社で「神幸祭」が行われる。無病息災や五穀豊穣を願う山笠が各地区を巡った後、神社前に集結。境内では獅子楽や稚児舞、巫女(みこ)の舞を奉納する。
隔年の10月第2土曜・日曜には、飯土井神社(福智町神崎)で「神幸祭」が開かれる。祭りばやしと共に華やかな山笠が神埼地区を練り歩く。みこしが御旅所に移る「お下り」では、赤鬼と青鬼が竹の棒で子ども一人一人の頭を軽くたたいて厄をはらう。「泣く子は強く育つ」との言い伝えがあり、沿道には子どもたちの元気な泣き声が響く。今年は、その年に当たる。
福智町企画振興課の和佐翼さんは「競演会では数多くの鮮やかな電飾をまとった山がさが集結し、真っ暗な空に光を照らす。会場に足を運んで、地域の方の祭りに懸ける熱い思いや山がさの豪快な練り回しを感じてほしい」と来場を呼びかける。