JR九州直方車両センター(直方市大字山部)で11月3日、地域住民が楽しめる体験型イベント「あそぶ!まなぶ!ふくほくフェス」が開催される。主催はJR 九州筑豊篠栗鉄道事業部。
チラシを持って来場を呼びかける佐藤崇暁さん=直方のJR九州直方車両センターで「ふくほくフェス」(写真提供=JR九州筑豊篠栗鉄道事業部)
昨年は9600人が参加した同イベントは、今年で2回目。それまでは、鉄道好きな人をターゲットとした「福北ゆたか線フェスタ」を2006(平成18)年から2023年まで開いていたが、より多くの人に来場してほしいと「親子の思い出作り」をテーマにした体験型イベントへ内容を広げ、イベント名を変更したという。
目玉は、電車の方向転換を行う「転車台体験」。年数回の電車点検の際にしか動かさない転車台に乗ることができる珍しい体験。ほかにも、運転シミュレーター、運転台見学、車内放送体験、本物の列車内で遊ぶプラレールや、電車の点検に使われる「アルミカート体験」などの鉄道体験を多数用意する。
「おしごと体験」コーナーでは、ショベルカーやホイールローダーの運転席に座って写真撮影ができる「働く車大集合」や、バスの制服を着て乗車体験ができる。「出張こども大工」では、住宅建築の端材を使って大工の仕事を体験でき、ものづくりの楽しさに触れられるようにする。
遊びながら学べるワークショップも用意。「段ボールワークショップ」では、段ボール遊具や工作を、「からくり木工工房くら」ではユニークな仕掛けのからくりを、それぞれ体験できる。人気の「宝石せっけん作り体験」や「糸掛のワークショップ」、オリジナルのキーホルダー作りなどのプログラムを多数用意する。
会場には飲食ブースも登場し、さまざまなグルメを提供。先着1000人に「もち吉力水」を配るほか、JR九州で来場した人には、直方駅改札内で限定ノベルティー(先着500点)を配布する。
担当するJR九州筑豊篠栗鉄道事業部の佐藤崇暁さんは「『あそぶ!まなぶ!』というキャッチフレーズにはこだわった。遊びながら学ぶことができる体験型のコンテンツを通して、普段とは違う子どもの表情や成長を感じられる親子の思い出作りの場になればうれしい」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~16時。入場・体験は無料。一部有料の体験もある。