赤村の「源じいの森キャンプ場」(赤村赤)で11月22日~24日の3日間、小学4年生~6年生を対象に、自ら考え行動する力を育む実践型教育プログラム「KIZUNA WILD CAMP」が開かれる。
鹿児島県阿久根市で行ったキャンプの様子=赤村で小学生向けの体験キャンプ(写真提供=KIZUNA WILD CAMP実行委員会)
同キャンプは、学校教育では得にくい実践的な学びの場を創出することを目的に、子どもたちが自然の中で仲間と協力しながら学び、挑戦できる機会を提供することを目指している。主催者の安枝龍さんは「日常から離れた環境で『自分の力を信じる経験』を促し、生きるために必要な経済感覚、忍耐力、協調性、自己主張などの能力を育成する機会を提供したい」と話す。
昨年は鹿児島県阿久根市で地域住民の協力を得て、離島・大島での非日常的な環境下での体験を通じて「自分と向き合う」学習機会を提供した。「海や地域での活動を通じた、子どもたちの協調性や成長が印象的だった」と振り返る。
同キャンプの会場となる「源じいの森キャンプ場」は、登山、川遊び、野外活動など、多岐にわたる体験が可能な自然豊かな環境で、安全面での整備にも力を入れる。自然環境と地域コミュニティーとのつながりを感じながら、地元ならではの学びを取り入れる方針だという。
具体的な内容としては、海外経験豊富なスタッフとともに海外の仕事などについて学び、将来のキャリアプランを考察する機会を提供する海外学習、実際に労働体験を通じて夕食代を稼ぎ、金銭の価値を実践的に理解する経済学習、自然との触れ合いを通じて達成感を得ることで自己効力感の向上を図る登山などを予定する。
安枝さんは「仲間と知恵を出し合いながら困難を乗り越える度に、子どもたちの表情は著しく変化する。『できた』という達成感に満ちた経験であり、学校や日常生活では出会えない『わくわく』が数多く詰まっている」と参加を呼びかける。
参加費は2万円(宿泊費・食事代含む)。申し込みは11月15日まで受け付ける。