
「木工屋一郎工房」(福智町金田、TEL 090-9073-1507)が4月1日で5周年を迎える。
店主の堀田一郎さんは、35年間小学校教員を務めた後、夢だった同店を立ち上げた。「きっかけは、子どもに手作りの木馬をあげたいと思ったことと、『サブ・オグロ』の名で知られる組み木デザイナー、小黒三郎さんの作品に出合ったことだった」と振り返る堀田さん。1989(平成1)年から抱き続けた夢を形にできたのは、31年後の2020年だった。
教員の頃は趣味として木工作品を作り、学校で行われるバザーで販売していたという。「作品を作っているときは夢中で、徹夜で取り組んでいた。出来上がった瞬間が一番、やりがいと達成感を感じる」という。
独学で身に付けた木工加工技術を生かし、客のさまざまな要望に応える。古い家具のリメークや、ピアノの発表会の記念品として使う「ピアノのお盆」「ピアノのペン立て」など、現在はオーダーメードが9割で、残り1割を自身の作品を作る時間に充てている。
堀田さんは「5年目となる今年は、かつての英彦山小学校だったスロープカーの花駅でおもちゃのイベントを開いたり、さまざまなマルシェに出店したりしていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~17時。月曜定休。