田川市美術館(田川市新町)で現在、企画展「コールマイン未来構想II うつし、うつり、たちあがるもの」が開かれている。筑豊という土地が時代を超えて表現者たちに与えてきた影響をテーマに、多様な作品を紹介する。
大洲大作「光のシークエンス _ 筑豊「より 船尾駅 _ 田川後藤寺駅 2024年=田川市美術館で企画展(写真提供=田川市美術館)
同展では、1950年代に炭鉱を取材した画家・富山妙子の素描や、作家・上野英信らとの交流を示す初公開の手紙などを通して、表現者たちの結びつきを紹介。画家・菊畑茂久馬が山本作兵衛の炭鉱記録画に出合い、その価値を後世に伝えるため「模写」という手法に取り組んだ活動にも焦点を当てる。
併せて、筑豊の歴史に着想を得た現代作家たちの新作も多数展示。写真家の大洲大作さんによる、かつての炭鉱路線から車窓の光を捉えた作品「光のシークエンス-筑豊」をはじめ、音楽や映像など多様なメディアを通して、現代の視点から筑豊の姿を浮かび上がらせる。
会期中、作家によるトークイベントやギターライブ、石炭を使ったつぼ焼き芋作り体験などの関連イベントも予定。
旧猪位金小学校を利活用した施設「いいかねPalette」(猪国)をサテライト会場とし、アーティストユニット「DIGDUG」らによる関連展示や、地域の自然や遺跡を巡るフィールドワーク(有料、要予約)も行う。
同館担当学芸員の佐々木愛さんは「音楽、映像、写真、模写、素描といった多様な表現が織りなす物語を通して、姿や形を変えながらも繰り返し『うつされてきた』筑豊の歩みをご覧いただければ」と来館を呼びかける。
開館時間は9時30分~17時30分(入館は17時まで)。月曜休館。入館料は一般800円ほか。2月1日まで。