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田川で「日台炭鉱シンポジウム」 台湾の元労働者招き歴史と記憶継承へ

今回のシンポジウムで登壇する台湾の元炭鉱労働者が行っている「炭鉱体験プログラム」(写真提供=田川市石炭・歴史博物館)

今回のシンポジウムで登壇する台湾の元炭鉱労働者が行っている「炭鉱体験プログラム」(写真提供=田川市石炭・歴史博物館)

 日本と台湾の石炭産業史と労働者の記憶をテーマにしたシンポジウム「台湾シンポジウム in 田川 『炭鉱(ヤマ)の話を聞く会 with 台湾礦工』」が3月8日、田川市民会館(田川市伊田)で開かれる。主催は田川市石炭・歴史博物館(TEL 0947-44-5745)、産炭地研究会、早稲田大学総合人文科学研究センター。

台湾の炭鉱稼働時の坑内=田川で日台炭鉱シンポジウム(写真提供=田川市石炭・歴史博物館)

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 早稲田大の嶋崎尚子さんが著書の出版に当たり、ヒアリングなどで世話になった台湾の元炭鉱労働者(礦工)4人を招き、シンポジウムを開くことになった。田川市石炭・歴史博物館は、台湾北部の旧産炭地である新北市平渓区の「新平渓煤礦博物園区」と友好館協定を締結し、交流を続けている。

 当日は4部で構成。第1部では、台湾における炭鉱労働者の生活経験のアーカイブ化について、清水拓さん(早稲田大)や菊池美幸さん(九州大)らが報告する。第2部では、台湾の元労働者である周朝南さん、毛振飛さん、林正福さん、柯茂琳さんを交えた座談会を行い、仕事・労災は清水さんと菊池さん、女性労働者の仕事は川松あかりさん(九州産業大)、記憶の継承・年金問題は笠原良太さん(実践女子大)のコーディネートで当時の生々しい経験を掘り下げる。

 第3部では学術的な視点から、日記の翻刻から読み解く台湾の美術と炭鉱の歴史について、鈴木恵可さん(台湾中央研究院歴史言語研究所)が発表する。最後には、田川市石炭・歴史博物館の学芸員・福本寛さんらが、新平渓煤礦博物園区と同館との連携についても触れる。

 福本さんは「台湾の炭鉱は筑豊の炭鉱とよく似ていると、台湾の人が山本作兵衛さんの絵を見ると言われることがある。今回は元労働者の方々の生の声を聴ける貴重な機会。ぜひ来てもらえれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は13時~16時(受け付けは12時30分~)。参加無料。定員は先着60人。申し込み不要。

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