
「上野焼春の陶器まつり」が4月25日~27日の3日間、上野焼陶芸館(福智町上野)と各窯元で開催される。主催は上野焼協同組合。
上野焼陶芸館に並ぶ陶器の数々=上野焼春の陶器祭り(写真提供=上野焼協同組合)
1602(年に豊前小倉藩主・細川忠興侯(三斎)が朝鮮陶工・尊楷を招き、始まった上野焼。400年以上の歴史を持ち、国の伝統工芸品にも指定されている。陶器まつりは毎年春と秋に開いている。
今回は初の取り組みとなる「台湾茶席体験」(25日・26日の11時~16時、要予約、有料)を企画。同組合理事長で窯元の高靏享一さんは「当まつりでは、国際侍茶師の呉さんによる本格的な一席が体験できる。台湾の伝統と日本の焼き物が響き合う、心静かなひとときを楽しんでほしい」と話す。
当日は、上野焼を全品2割引で販売するほか、上野焼の器でお茶を楽しむ「上野焼deお茶会」(27日、有料)を開く。併せて、スタンプラリーも行うほか、地元グルメのキッチンカーや屋台も出店する。
同組合事務局長の有川真哉さんは「台湾茶席体験やお茶会では、器と共に季節の香りを味わい、静かなひとときを楽しめる。心地よい暮らしの中で、そっと寄り添いながら、優しい余白を生み出す器と出出合えますように」と話す。
「当まつりは私たち窯元にとって、日頃の作陶を直接ご覧いただける大切な場。手仕事による器には、それぞれに表情と物語がある。伝統の技法を大切にしながら、現代の暮らしに寄り添うような作品を用意している。この機会に多くの作品と出合い、作り手の思いに触れていただければ」と高靏さん。
開催時間は10時~17時。入場無料。