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福智町で九産大生が古民家再生を提案 地域とつながる宿づくりへ

提案が採用された九州産業大学の赤木春香さん

提案が採用された九州産業大学の赤木春香さん

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 福智町の高津利依さんのギャラリー兼自宅である木造住宅「ギャリエプラス」(福智町金田)で7月25日、「地域とつながる宿づくり」をテーマにした発表会が開かれた。主催は九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科。

地域とつながる宿づくりの提案をした九州産業大学建築都市工学部の学生5人=福智町で九産大生が古民家再生を提案

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 同大講師の近藤岳志さんは「前職が同じだった高津さんに『住宅を利用し、地域の人が集まる場所を作りたい』と相談されたのがきっかけ。大学生にとっても実践の場になればと考えた」と話す。同大の3年生5人が同年2月から何度も福智町を訪れ、先行事例を学んだり、地域の人と共に活動したりする中で提案内容を練り上げた。

 当日は、ギャリエプラスの大広間で、宿泊機能を付加した部屋やギャラリーの受け付け、カフェカウンターなど、家具を主軸とした空間づくりを提案した。縁側には提案内容を図や絵で示したパネルを並べ、参加した10人と高津さんが「すてき」だと思うパネルにシールを貼る形で投票。発表とパネル投票の結果、高津さんの選考により、最終的に赤木春香さんの「和モダン」案が選ばれた。

 赤木さんは「採用されてうれしい。福智町の素晴らしい自然に溶け込むよう、伝統的な格子や梁(はり)を生かして和モダンで統一感を出すことにこだわった」と話す。

 高津さんは「素材や色味などのコンセプトの統一が良かった。ほかの学生の提案も魅力的なポイントがあったので、今後は赤木さんの案をベースに他メンバーの案も練り込みながらブラッシュアップし、施工していきたい。これがきっかけで福智町に何度も来てもらえれば」と期待を込める。

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