筑紫野市のリンデンホールスクール中高学部(筑紫野市二日市北3)で6月6日、インド・ブルーベルスクールとの環境活動発表会と学生交流会が行われ、筑豊出身の中学生も参加した。
日本側からは、オーガニック給食の残飯を利用したコンポストによる肥料作りと野菜の循環利用、不要になったペットボトルのラベルを詰めたレンガとしての活用、ビーチクリーンで拾った海洋ごみを使ったアート制作といった環境学習が紹介された。
インド側からは、「ゼロプラスチック」を目標に掲げた植樹やコンポスト、紙を再利用した商品の開発などの取り組みが紹介された。
発表後、参加者は「インドと日本の環境問題の違い」「大気汚染が環境に与える影響」「人間が環境に与える影響」「SDGsの中で最も重要なもの」という4つのテーマに分かれて議論を行った。
日本文化紹介として茶道体験を行い、オーガニックの米と野菜を使った給食を一緒に食べたりしたほか、コンポストに給食の残飯を入れる取り組みも紹介した。
同校の都築明寿香校長は「国際的な問題に取り組んでほしいという思いから、20年前から環境学習に力を入れている」と話す。同校は日本で唯一、環境の授業がある環境特例校。
鞍手町から同校に通い、学校の「持続可能な開発委員会」の委員長を務める後藤倫助さんは「インドの生徒と交流してみて、テクノロジーを使い、学校全体で太陽光発電を設置するなど環境問題に力を入れており、学生の行動力にも刺激を受けた。将来は英語を使って人を助ける仕事がしたい」と話す。
父親が直方市出身の迎凛さんは「もともと人見知りで意見を言うのが苦手だったが、この学校に入って克服できた。地元の直方市で山笠を引いたりするなど、伝統を大切にするところが好きなので、将来は直方で医師になりたい」と話す。