
後藤寺商店街(田川市本町13)で1月18日に「ごとうじ祭」が開催され、子どもからお年寄りまで約600人が来場した。
西田川高校の生徒が探求学習の授業で商店街を調べたことがきっかけで始まった同祭。同商店街は、かつて日本有数の石炭産出地であった田川の中心商店街の一つで、全国から集まった人の衣食住を支え、映画や音楽などの娯楽が集まる場としてにぎわっていた。3回目の今回は、かつてのにぎわいを取り戻そうと、同高生有志と後藤寺商店街振興組合、社会保険田川病院らの協力で行われた。
交流広場トライアルパークのステージでは、同高ダンス部、地元アーティスト、西田川西中学校ブラスバンドなどがパフォーマンスを披露した。
同高ダンス部の生徒は「いつもと違う青空の下のパフォーマンスで、地元の方の拍手がうれしかった」と話していた。
商店街のアーケードでは、「たこ焼き」「クレープ」「唐揚げ」「フランクフルト」などのキッチンカーが出店したほか、「eスポーツ」「餅つき」など30店が出店。同高「書道部」「弓道部」の体験ブースもあった。
主催した同高2年の久篠桃子さんは「予想以上に来場者が多かった。通学で通る商店街が寂しかったので、かつての商店街のにぎわいを再現したいという思いで仲間と共に企画した。企画を通じて人と関わることが好きになった。今後も後輩たちに引き継いで、この祭りを続けていきたい」と話す。
イチゴパックとジャムを販売した「Cozy Farm」の川上晃司さんは、「子どもの頃ににぎやかだった商店街が一日だけ復活した印象」と目を細めた。