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福智で九産大生が手作り家具設置 「失敗」乗り越え和モダンの空間に

完成したギャラリーカウンターを囲む高津利依さん(左)と九州産業大学の学生(写真提供=高津利依さん)

完成したギャラリーカウンターを囲む高津利依さん(左)と九州産業大学の学生(写真提供=高津利依さん)

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 福智町にある高津利依さんのギャラリー兼自宅である木造住宅「ギャリエプラス」(福智町金田)で2月14日、九州産業大学の学生が製作した家具の設置とお披露目会が行われた。

参加者にギャラリーカウンターの説明をする九州産業大学の学生=福智で九産大生が手作り家具設置(写真提供=福智町)

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 同町出身のアーティスト・高津利依さんの邸宅を「地域に開かれた場所にしたい」との思いから、同大建築都市工学部の学生たちが昨年から進めてきたプロジェクト。当初は2階の宿泊機能なども提案したが、高津さんの意向を受けて1階の「ギャラリーカウンター」と「カフェカウンター」の製作が中心となった。

 3年生5人がパイン集成材を用い、約半年かけて2種類の家具を製作。責任者として製作を率いた木野梨沙さんと川上紗弥さんは、細かい寸法の指示や不整合をなくすための図面チェックに苦労したという。本番前には学内の木工室で自由に家具を作る「練習」を経て、材料の買い出しからカットの指示まで学生主体で行った。木野さんは「実際に設置してみて、想像以上に空間になじんでいて大きな達成感があった。こだわりを評価してもらえてうれしい」と笑顔を見せる。川上さんは「一人では絶対に完成できなかった。協力してくれた仲間に感謝したい」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。

 空間を提供した高津さんは「親から受け継いだ場所を新たな目線で見直せ、人が集まる場所につなげられたことがうれしい。設置された家具を話題のきっかけに、これからも場所作りを続けたい」と期待を込める。

 当日は「住居・インテリア学校」として、中高生1人と地域住民ら10人の計11人が来場。参加した高校2年の女子生徒からは「自分が本棚を作った時は組み方で混乱したが、皆さんはどうだったか」という質問が飛び、学生が「製作図をしっかり描いた上で製作するので、頭の中に立体のイメージがあり、混乱せずに進められた」と答えるなど、熱心に交流する様子が見られた。

 指導に当たった同大講師の近藤岳志さんは「私はほとんど口を出さず、なるべく学生に『失敗』してもらおうと思っていた。試行錯誤しながら何とか完成させたことは評価したい。多くの失敗を通して成長したと思う」と話す。「この家具作りは、大学と福智町のつながりの最初のきっかけに過ぎない。今後は別のプロジェクトも含め、学生が継続的に関われるよう行政とも連携しながら活動を続けたい」と意欲を見せる。

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