平成筑豊鉄道「田川市立病院駅」(田川市糒)で2月19日、田川科学技術高校の生徒が製作したベンチの寄贈式が行われた。
1993(平成5)年に始まった福岡県の「学校活性化推進事業(レインボープロジェクト)」に対し、当時の田川工業高校が地域の要望に沿った作品を製作し、地域活性化に寄与する取り組みとしてスタート。30年間にわたり県の事業として続いたが、2025年に終了した。
今回は、地域との連携を継続するため、地元の建設協同組合から木材を支援したいと申し出があり、ベンチの製作に取り組むことになったという。今年は、多くの生徒が通学などで利用する「地元の足」への感謝を込め、同駅と「大藪駅」「田川後藤寺駅」の3駅に計9脚の椅子を設置した。
製作は夏休み前にスタート。1・2年生が実習で材料の面取りや色塗りを担当し、3年生が全体の組み立てを行った。3年で元生徒会副会長の大木亮太さんは「自分も遠出をする時によく利用する。同級生にとっても欠かせない鉄道なので、お年寄りから子どもまで多くの人に使ってもらえれば」と話す。
指導に当たった青木ひまわり教諭は「最初は材料だけで完成図が想像できなかった生徒も、パーツができていくにつれて楽しんで取り組んでくれた。地域の人に、生徒たちが何を学んでいるかを知ってもらうきっかけになれば」と話す。
ベンチを受け取った平成筑豊鉄道の河合賢一社長は「沿線の中でもつながりが深い高校。公共のものを地域でどう支えていくかが課題となる中、こうして自分たちにできることで盛り上げてくれるのは心強い。皆さんが世の中で役に立つ人材になることを期待している」とエールを送る。