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香春の山小屋創業店で「ラーメン入社式」 新入社員に伝統の味振る舞う

(左から)新卒の高松結亜さん、中村行男社長と新卒の西山希空さん=香春・山小屋で「ラーメン入社式」

(左から)新卒の高松結亜さん、中村行男社長と新卒の西山希空さん=香春・山小屋で「ラーメン入社式」

 「ラーメン入社式」が4月1日、道の駅香春(香春町鏡山)にある筑豊ラーメン「山小屋」創業店で開かれた。経営するワイエスフード(同)社長の中村行男さん自ら厨房に立ち、新入社員2人に出来たてのラーメンを振る舞う伝統行事が行われた。

伝統の味を自ら調理し、新入社員へ振る舞う中村行男社長=香春・山小屋で「ラーメン入社式」

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 国内外に105店を展開する同社。ラーメン入社式は、1970(昭和45)年の創業時から守ってきた味を共有する場として2003(平成15)年から実施してきた。2012(平成24)年から中断していたが、「改めて原点に立ち返り、共に未来を作る決意を固める場にしよう」と15年ぶりに復活させた。

 式では、高校時代に3年間同店でアルバイトをしていた経験を持つ中村さんが、自ら湯切りを披露。有田焼「香蘭社」製の瑠璃(るり)色の丼に盛り付けた特製の「昭和(むかし)ラーメン」を新入社員に振る舞った。中村さんは「お客さまや取引業者への感謝を忘れず、即戦力として期待している。事務方であっても、常にお客さまの顔を思い浮かべて仕事をしてほしい」と激励した。

 9年ぶりの新卒採用で経理部門に配属されるのは、西山希空(のあ)さんと高松結亜(ゆうあ)さんの2人。田川科学技術高校を卒業した田川市出身の西山さんは、進路指導の教諭からの紹介で同社を知り、「もやしラーメン」が好きだったことや職場見学の雰囲気が良かったことが入社の決め手になったという。「入社式でラーメンを食べるとは思っていなかった。社長の湯切りの技がすごかった。ラーメンはとてもおいしく、モヤシがシャキシャキしていた。地元に就職して親孝行したい」と意気込んだ。

 大和青藍高校を卒業した福智町出身の高松さんは「以前からラーメンを食べに来ていたことや、会社見学の際の雰囲気が良かったことが入社の決め手になった。出来たての一杯を味わい、心がこもった味がした。最初は分からないこともあると思うが、先輩たちがみんな明るいので、質問しながら一生懸命頑張りたい」と意欲を見せた。

 復活を提案した広報課の南百合子さんは「近年は中途採用のみで、新卒の若い人が入るのは9年ぶり。社内はとても盛り上がっている」と話す。自身が2003(平成16)年に入社した際、当時の創業者から直々に働く姿を見せてもらい、客が喜ぶ姿を見た感動が原点にあるという。「社長に提案して15年ぶりに復活することができ、感慨深い。この入社式が、次世代の成長をけん引する彼女たちの原点になれば」と期待を込める。

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