
原付バイクで通学する高校生を対象にした安全講習が6月18日、直方自動車学校(直方市赤地)で行われた。
運行前の点検、心構えについて説明を受ける高校生=直方の自動車学校で高校生が原付バイク安全講習
参加したのは、福岡県立鞍手竜徳高校に原付バイクで通学する生徒16人。同校の馬場義親教諭によると、県立高校では10校が原付バイク通学を認めており、筑豊地区では同校と田川高校、田川科学技術高校、稲築志耕館高校の4校。「交通の便が悪い場所にあるため許可している。遠い生徒は1時間以上かけて通学している。原付バイクのマナーについて近隣から苦情も寄せられていることから、この講習を通じて改善してほしい」と期待する。
講習は、運行前の点検、正しい運転姿勢、二段階右折などの法定走行、二輪車の死角などについて、実技を交えて行われた。直方警察署の協力により、白バイが二輪車を追うデモンストレーション走行も行われた。
同署の山本紳一警部は「まず違反をしないようにお願いしたい。白バイからは逃げ切れないことを感じてもらい、逃げることは考えないようにしてほしい」と話す。
参加した尾形まひろさんは「とてもためになった。交通ルールを守ることを意識し、ほかの人に迷惑をかけないようにしたい」、よし川旺佑さんは「今まで詳しく知らなかった二段階右折などが理解できた。交通違反をせずに真面目に運転したい」と、それぞれ話す。
同校の中村智校長は「自転車通学からバイクになると、ついスピードを出しがち。事故を起こしてしまうと、親が悲しむだけでなく、他人にも迷惑がかかる。安全運転を心がけてほしい」と呼びかけた。