
夏の市民祭り「飯塚山笠」の追い山が7月20日、飯塚市内で行われる。
西流の山笠=夏の市民祭り「飯塚山笠」(写真提供=飯塚山笠振興会)
同祭りは、約290年前に疫病退散、五穀豊穣を願い、博多から篠栗街道を経て飯塚宿に入り、長崎街道を北上して黒崎宿に至る道程で、山笠が伝わったとされる。
祭りを締めくくる「追い山」は例年7月15日に行われていたが、飯塚山笠振興会の平田信隆事務局長は「コロナ禍を経て、山笠の舁(か)き手を含め、来る人が激減した。舁き手を募集しやすくすることと、少しでも多くの人に来てほしいという思いから、今年は日曜日である7月20日に追い山を行うことにした」と話す。
飯塚山笠の追い山は、菰田、新、西、二瀬、東の「五流」で組織された山笠の舁き手約600人が、100メートルごとに交代しながら2.3キロを走り、タイムを競うのが特徴。昨年の1位は菰田流。
平田さんは「山笠を広く知ってもらうため、7月6日に『子ども山笠教室』を開く。将来の担ぎ手になる子どもと親子で一緒に参加してほしい。各『流れ』が本番前に無病息災を祈り、それぞれの町内を回る『流れ舁き』にも注目してほしい。追い山は、各山笠で舁き手を鼓舞する檄文(げきぶん)も魅力。最後まで楽しんでもらえたら」と話す。
舁き手の募集は飯塚山笠振興会の事務局で受け付けている。