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飯塚にどら焼き専門店「志ののめ」 老舗・山田饅頭本舗が新ブランド

店の前で、左から雄志さん、仁志さん

店の前で、左から雄志さん、仁志さん

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 創業122年の「山田饅頭(まんじゅう)本舗」が手がけるどら焼き専門店「志ののめ」(飯塚市柏の森)が6月20日にオープンした。

山どら=飯塚にどら焼き専門店「志ののめ」(写真提供=志ののめ)

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 嘉麻市上山田にある山田饅頭本舗は1903(明治36)年に創業した老舗和菓子店。店主の財津雄志さんは、東京で3年間勤めた後、地元に戻って新しいことに挑戦したいと奮起し帰郷した。一方、兄の仁志さんは実家の実家を継いで、山田饅頭の4代目として働いていた。「地元に帰って兄に相談したところ、兄の2人の子どもが、いつも行く和菓子店で毎回、どら焼きを買い求める姿を見て、どら焼きを専門に販売する店をいつか出したいと思っていたことを知った。4、5年前から構想していたが、人手不足で形にできていなかったことを聞き、私がその事業を立ち上げようと考えた」と雄志さん。どら焼き専門店の立ち上げを決意し、1年間、実家の山田饅頭本店で和菓子と経営を学び、同店を開業した。

 店名は、闇から光へと移行する夜明け前にあかね色に染まる空を意味する「東雲(しののめ)」に、雄志さんと仁志さんの「志」を掛け合わせ、「志ののめ」と名付けた。

 オープンから20日ほどがたち、「手応えは上々」だという。「毎日300~400個を準備しているどら焼きは、うれしいことに、早くて1時間、遅くても13時ごろには売り切れてしまう」と話す。

 商品は、賞味期限当日の「山どら(粒あん)」(200円)、「黄身あん」(180円)、「カスタードあん」(230円)、「生クリームあん」(280円)、「あんバター」(280円)のほか、賞味期限が12日間の「山どら箱入りセット(5個・10個・15個)」(1,200円~)を用意する。

 「どら焼きの材料は全て国産で、特に蜂蜜にはこだわった。4カ所ほどの養蜂場に足を運び、どら焼きに合うものを選んで、生産者と直接契約した」と雄志さん。

 今後について、雄志さんは「まずは、お客さまの期待に応えられるよう生産体制を整え、需要に合わせて生産個数を増やしていきたい。将来は、期間限定の味や最中(もなか)にも挑戦してみたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~18時。

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