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田川市民プールで「バリアフリーデイ」 1400人の来場者でにぎわい

約180人のボランティアがプールに入る時の介助、会場案内や救護などの運営をサポートした

約180人のボランティアがプールに入る時の介助、会場案内や救護などの運営をサポートした

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 田川市の市民プール(田川市伊田)で9月7日、障害のある人やその家族らを対象に施設を一日開放する「バリアフリーデイ」が開かれ、約1400人の来場者でにぎわった。主催はNPO法人「バリアフリープロジェクト」と田川地区障がい者自立支援協議会。

ヘルパーと共に流れるプールを楽しむ参加者=田川市民プールで「バリアフリーデイ」

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 同イベントは、「夏場の混雑したプールに障害のある子どもを連れて行くことに不安を感じる」という保護者の声を受け、誰もが安心して楽しめる機会を作ろうと2019年に始まった。

 主催者によると、県内のプールで週末に同様の取り組みを行うのは珍しいという。口コミで評判が広がり、毎年県内各所から多くの家族連れが訪れる。

 当日は、プールに入る時の介助、会場案内や救護など約180人のボランティアが運営をサポート。会場ではカレーや焼きそばなども安価で提供した。飯塚市からボランティアとして参加した吉井萌美さんは「参加者の皆さんが本当に良い表情をしているので、こちらも元気がもらえる」と話す。

 初回から毎年参加しているという安永香織さんは「一言で言って最高。周囲に気兼ねすることなく、息子に何かあってもすぐに対応してもらえる安心感がある」と話し、川崎町から参加した藤本愛侍君(小6)は「プールが広くて、スタッフも優しくて、とても楽しい」と笑顔を見せていた。

 同協議会の月森隆史さんは「この取り組みをきっかけにプールに車いす用トイレも設置された。取り組みが他の地域にも広がり、地元の力で企画されるようになっていけば」と今後の広がりに期待を寄せた。

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