福智町上野に今年5月に開業し、クラフト醸造酒を造る「天郷(あまのさと)醸造所」(福智町上野)で11月23日、初の蔵開きが開かれる。
同醸造所は、クラフト醸造酒を起点とした地域の活性化プロジェクトとして建設された。中山雄介社長は「生まれ故郷である福智町の再興、日本の伝統産業である酒の再興、日本人の誇りの再興という3つの目標を掲げている。地元の水や米を活用し、日本酒文化を世界に広めたい」と思いを語る。
初の蔵開きは、新嘗祭(にいなめさい)の日に合わせて開催。当日は、400年の歴史を持つ地元の上野焼を使った限定陶器ボトル入りのクラフトサケを数量限定で販売する。
会場には、町内のシフォンケーキ店「チョコロファム」やピザ店「げんき畑」など地元の飲食店も出店するほか、酒の原料にも使われている「あがのレモン」も販売。新嘗祭にちなみ、創業者家族による雅楽の生演奏も予定する。
醸造家の上田竜志さんは「おいしいお酒と料理、すてきな音楽で皆さんをもてなす準備を進めている。ぜひ来場してほしい」と呼びかける。
開催時間は11時~15時30分。当日は平成筑豊鉄道金田駅とJR直方駅から無料シャトルバスを運行する。