田川市を拠点に不登校の子どもたちのためのフリースクールを運営する「リベルキャンバス」が現在、活動継続に向けた協力をクラウドファンディング(CF)「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で呼びかけている。
ボランティアスタッフ=田川のフリースクール、CFで協力呼びかけ(写真提供=リベルキャンバス)
代表の後藤京介さんは元中学校教師。学校になじめず苦しむ子どもたちを目の当たりにした経験から、「学校の外にもう一つのスタートラインがある場所を作りたい」と、廃校を活用した施設「いいかねパレット」(田川市猪国)の一室でフリースクールを開いている。
同スクールでは、iPadや3Dプリンターを使ったデジタルアートやものづくりなど、創作活動を軸に子どもたちの「好き」や「得意」を伸ばす。後藤さんは「『できた』という小さな成功体験を積み重ね、自信と自己肯定感を育むことを大切にしている」と話す。これまでに延べ30人以上の子どもたちが参加したという。
今回のCFは、運営基盤の強化と、経済的な理由で利用が難しい家庭のための奨学金枠を設けるのが目的。第1目標金額は50万円で、拠点の維持費や教材費などに充てる。返礼品には、子どもたちがデザインし3Dプリンターで製作したペン立てや、お礼の動画メッセージなどを用意する。
後藤さんは「田川周辺の不登校の子どもたちが学校の代わりに学び、集える居場所を地域の人と一緒に作りたい」と支援を呼びかける。
12月28日まで。