福智町上野の「堀田窯(ほったがま)」(福智町上野)で2月1日、学生団体と地元の窯元が共同で企画した「第1回さつまいも交流会」が開催された。
サツマイモ交流会に集まった学生と地元住民=福智・上野焼の窯元で「さつまいも交流会」
主催したのは、福智町でボランティア活動を行う福岡市内の学生団体「FIWC九州」と、同町で上野焼(あがのやき)を焼く「堀田窯」。交流のきっかけは、学生たちが作陶体験のために同窯を訪れたことだった。上野焼や地域の魅力をより深く知ってほしいと考えた堀田窯の世良萌久美さんが、自身の畑でのサツマイモ栽培を提案し、共同プロジェクトがスタートした。
サツマイモ作りは、苗の仕入れやイノシシ対策の柵の設置、定期的な草刈りなど、地域住民の協力を得ながら進められた。学生たちは慣れない土作業に苦労しながらも、昨年5月の作付けから10月の収穫まで丹精込めて「シルクスイート」「紅はるか」「安納芋」の3種類を育て上げた。
当日は学生や地域住民ら約20人が集まり、自分たちで育てたサツマイモを焼き芋にして味わったほか、豚汁やおむすびが振る舞われた。フィリピンでボランティア活動を行う大学生が現地で学んだローカルスイーツ「トロン(バナナや芋の揚げ春巻き)」も提供し、食を通じた国際交流のひとときも楽しんだ。
九州大学3年の中森日菜子さんは「地域の方と一緒にご飯を食べて話をするという、私たちの団体らしい活動がやっと形になった。築けた関係性は大きな財産。後輩たちにも、この絆を引き継いでいきたい」と手応えを語る。同大2年の坪根ひよりさんは「芋作りを通して地域の人とつながり、活動の深さを知ることができた。多くの気づきや学びがあった」と振り返る。
世良さんは「学生に土に触れるきっかけを作れたことがうれしい。地域の方の支えがあって、昨年よりも良い芋ができた。今後は大学祭などでも活用してもらえるよう、さらに芋作りを発展させていければ」と笑顔を見せる。
同畑で収穫された「紅はるか」は、地元飲食店「チョコロファム」が11月ごろ、期間限定の「芋のテリーヌ」やポタージュとしてメニュー化し、地域の味として親しまれている。