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飯塚にクレープ専門店 砂糖・油不使用、賞味期限30分のクリームを売りに

チョコバナナのクレープ

チョコバナナのクレープ

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 生地とクリームに砂糖と油を一切使わないクレープを販売する「クレープアトリエ」(飯塚市柏の森)がオープンして、5月2日で1カ月がたつ。

店内の様子=飯塚に「クレープアトリエ」

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 店主の稲田真治さんはジュエリー制作会社に5年間勤めた後、独立して飯塚でジュエリー店を営んでいる。「もともと甘いものが大好きで、4、5年前からクレープ専門店を開きたいと考えていた。さまざまな場所のクレープを食べ歩き研究した」と振り返る。元は美容室だった店舗物件と出合い、クレープ専門店開業を決心した。

 席数はカウンター6席。「10カ月ほど前から、ジュエリー店のスタッフやクレープ店のスタッフと共に、店舗の改装を行ってきた。外壁も内装も全て手作りで、タペストリーやロゴも自分で作った。自分たちの努力で初期費用を抑えることで、商品価格をできる限り抑えたかった。飯塚の地元に愛される店を目指している」と稲田さん。

 クレープへのこだわりは、その生地とクリームにあるという。「多くのクレープ専門店を回ったが、多くの店が植物性のクリームを使っていた。植物性のクリームは冷凍できるので使い勝手が良いが、トランス脂肪酸が多い。一方、動物性のクリームは粘度がコントロールしにくく、冷凍も長期保存もできないため、使い勝手が悪い。しかし、体のことを考えると、牛乳ベースで作るクリームで砂糖を使わないことが一番だと思った」と話す。同店のクレープは、生地やクリームに油と砂糖を一切使わないことをこだわりとしている。クリームは賞味期限が約30分と短いため、作り置きはせずに客に提供する直前に作る。

 メニューは、「プレーン」(500円)、「チョコバナナ」(600円)、「いちごチョコ」(700円)をはじめ、自家焙煎(ばいせん)の「コーヒー」(250円)、「エスプレッソ」(290円)を用意する。

 稲田さんは「オープンしたばかりで、クレープ作りに慣れない部分や、オペレーションで試行錯誤する部分があり、お客さまを待たせてしまうこともあるが、自動化できる部分は工夫して改善していきたい。今後は、メニューの拡充やジュエリー店とのコラボも考えている」と意気込む。

 営業時間は12時30分~18時。火曜・水曜定休。

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