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福智町の園児が田植え体験 食と農を学び、秋に稲刈りへ

参加した市場保育所の園児ら

参加した市場保育所の園児ら

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 福智町の市場、上野、赤池、中尾の各保育所の園児が6月19日、上野地区の水田で田植え体験を行った。同体験は4園合同の行事の一環で、地元農家・太田正仁さんらの協力により毎年実施している。

苗を植え付ける児童=福智町の園児が田植え体験

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 当日は年長の園児44人が参加し、水を張った田んぼに列を作って苗を植え付けた。園児たちは素足で泥の中に入り、太田さんや地域の人に教わりながら丁寧に苗を植えていった。太田さんは「汚れることを嫌がらず、農業や田んぼに興味を持ってほしい。土の気持ちよさ、田んぼの楽しさを知ってもらえたら」と期待する。

 娘の山下じゅなさんが参加した保護者の山下ももこさんは「畑で野菜を育てたり、稲刈りをしたりと、貴重な経験ができてありがたい。娘も虫に名前を付けるなどして、生き物に優しく育っている」と話す。

 参加した白水莉瑠さんは「米が育つのが楽しみ」、繁永季心さんは「虫さんが応援してくれてうれしかった」、鞭馬明十さんは「植えるのが楽しかった」と、それぞれ話していた。

 園児と共に参加した市場保育所の浦田利美さんは「多くの子どもたちが体験できるよう、これからも続けていきたい」と話す。同保育所の敷村好美園長は「当たり前に食べている米だが、こうした体験を通して、農家への感謝の心を育んでほしい。大自然の営みを体全体で感じてもらえるような保育を心がけている」と話す。

 夏には豊作を祈ってみこしを作り、秋には廃材で獅子舞の獅子を作って秋祭りを行い、稲刈りをする予定。

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