
福智町は今秋、「上野焼」の開祖である「尊楷」ゆかりの地である大韓民国・サチョン市と日韓相互交流事業を行う。
福智町企画振興課の植田圭美さんによると、町制施行20周年を記念し、サチョン市との交流事業を再開する。同町では2019年まで小学生の交流事業を行ってきたが、現在はオンラインでの交流やグローバルキャンプ、中学生のハワイ研修などの取り組みもある。今回、進路や関心が多様化し具体化する高校生を対象に、訪問と受け入れを伴う相互交流を企画することになった。
現在、地元の高校生を対象に参加者を募集している。決定した参加者は5回の事前研修を経て、10月17日~19日に韓国を訪問し、11月7日~9日に福智町で受け入れを行う。その後、事後研修を経て、11月30日に報告会を行う予定。事前研修では、上野焼の歴史や現状、韓国語講座や文化紹介、ワークショップなどを行う。講師は、西田川高校の北敢教諭、上野焼窯元「渡窯」の渡仁さん、「庚申窯」の高鶴裕太さんらが務める。
韓国での研修では、サチョン市のヨンナム高校を訪問し、授業への参加や給食体験、ホームステイ、宇宙関連企業の訪問などを予定する。
植田さんは「町としても当事業を通じて国際社会で活躍できる人材育成を目指している。日韓の違いや良さを学び、福智町の課題解決に生かしてほしい。多くの高校生に応募してもらえれば」と呼びかけている。
応募締め切りは7月7日。郵送と福智町役場窓口で受け付ける。