
若手経営者の資質向上を目的とした「筑豊地区商工会青年経営者の主張大会」が6月20日、糸田町の糸田アリーナ(糸田町糸田)で行われた。主催は筑豊地区商工会青年部連絡協議会。
発表した(左から)尾崎さん、秋吉さん、尾山さん=糸田で青年経営者の主張大会
大会には3人が出場し、1人10分以内で発表。内容、構成、表現力、態度などを5人の審査員が評価し、会場の聴衆が耳を傾けた。
最優秀賞に輝いたのは、「青年部活動で得たもの」をテーマに発表した小竹町商工会青年部の尾山勇誠さん。「小竹町が消滅可能性自治体であることに強い危機感を抱き、商工会に入り、成長しながら町内の空き家を53件解消した。一大イベント『筑豊大商工会祭り』などを通して、町と人、人と人がつながることで地域が盛り上がる」と述べた。
優秀賞には、「失敗から学び、地域を支える力に変える」をテーマに発表した桂川町商工会青年部の秋吉宏徳さんと、「光と影~私の悩みとそれを救ってくれた仲間たち」を発表した福智町商工会青年部の尾崎周平さんが、それぞれ選ばれた。
尾山さんは、7月18日に福岡市内で開かれる県大会へ出場する。「より高い壁へ挑戦する」と県大会への意気込みを語った。
審査委員を務めた西日本新聞社の長田周三筑豊総局長は「3人とも甲乙つけがたい内容。主張を通じて、ふるさとを良くしようという思いが伝わった」と総括した。
同協議会の中藤力会長は「日頃の青年部活動を全力で取り組んでいることが伝わった。最優秀賞の尾山君には全国大会を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。