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福津の被災農園へ筑豊の商工会青年部員ら駆け付ける 豪雨復旧支援で

筑豊地区から飯塚市、桂川町、嘉麻市、鞍手町、香春町、福智町から9人が駆け付けた

筑豊地区から飯塚市、桂川町、嘉麻市、鞍手町、香春町、福智町から9人が駆け付けた

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 8月の大雨で被災した福津の「くわの農園」(福津市本木)で8月30日、復旧作業のボランティア活動が行われ、筑豊地区など県内各地から集まった商工会青年部員らが汗を流した。

土砂を土のうに詰めて運ぶ=福津の被災農園へ、筑豊の商工会青年部員ら駆け付け

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 同園は記録的な大雨でキャベツ畑に土砂が流入するなどの被害を受けた。福岡県商工会青年部連合会(県青連)は、これまでも県内の被災地へボランティアを派遣しており、今回は園主で商工会女性部員でもある桑野由美さんから依頼があったという。

 当日は、県内4地区の商工会青年部員約150人をはじめ、地元の中高生など総勢約200人が参加。約3時間にわたって、畑に流入した石の除去や、土砂を土のうに詰めて積む作業に取り組んだ。筑豊地区からは飯塚市、鞍手町、福智町などから計9人が駆け付けた。

 県青連の百田周平会長は「今後も宗像・福津地域を中心に、物資支援だけでなく人的な支援を続けていきたい」と話す。

 香春町から参加した田川郡商工会青年部連絡協議会の阪本勇気会長は、自身もカボチャなどを栽培しており、「8月の雨で自分の畑も被害を受けた。少しでも力になれれば」と話す。

 筑豊地区商工会青年部連絡協議会の西本渉副会長は「災害はいつどこで起こるか分からない。いざという時に助け合える関係が大切」と語った。

 福智町から参加した今川将人さんは「災害現場を自分の目で見て被害の大きさを知ることができた。この経験を、自分の身に何かあった時に生かしたい。助け合いの大切さを実感した」と振り返る。

 自身も青年部に所属しているという福井崇郎福津市長は「商工会青年部には、声をかけるとすぐに集まる組織力がある。復旧復興には人の力が不可欠。こうした活動を通して、関わる人々が元気になっていくことが大切」と述べた。

 桑野さんは「被災当初は農業をやめようかと思った時期もあった。皆さんが作業してくれるおかげで畑が元に戻っていくのを見て、前を向く気持ちが湧いてきた。この恩返しは、おいしいキャベツを皆さんに届けること」と感謝の言葉を述べた。

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