田川市石炭記念公園(田川市伊田)で11月1日・2日の2日間、田川の歴史と文化を象徴する「TAGAWAコールマイン・フェスティバル~炭坑節まつり~」が開かれ、両日で延べ4万人が来場した。
約1万2000個のキャンドルが幻想的にともる「TAGAWA キャンドルナイト2025」の様子=田川で「コールマイン・フェスティバル」(写真提供=田川市)
同イベントは2006(平成18)年に始まり、今年で17回目。炭坑のまちとして栄えた田川の文化と歴史を全国に発信すること、ふるさと田川の誇りを後世に継承していくことを目的に開いている。
今年は「田川発祥の炭坑節を核として地域の一体感を醸成し、来場者に田川の魅力を多角的に発信する」ことを狙った。今回初の企画となった「みんなで踊ろう!WAODORI!」では、特設櫓(やぐら)周辺に世代を超えた来場者が集まり、輪になって踊った。参加者にはうちわ400枚と炭坑節マスターカードを配布し、踊りの振り付けをその場で覚えて踊る姿が見られた。
会場ではほかにも、約1万2000個のキャンドルが幻想的にともる「TAGAWA キャンドルナイト2025」、SNS総フォロワー約40万人を誇る歌手KIMIKAさんによるスペシャルライブなど、多彩なコンテンツが繰り広げられた。
2日目の「炭坑節総踊り」には約3000人が参加。香春岳、二本煙突、堅坑櫓を背景に、鷹羽会の三味線と太鼓の伴奏、本城綾乃さんの歌声に合わせて、会場が一体となって炭坑節を踊った。市内3中学校(猪位金学園・田川東中学校・田川西中学校)の生徒会長が「炭坑節発祥の地宣言」も行い、未来への継承を誓った。
実行委員会の永原譲太郎会長は「田川市郡が一体となって準備を進め、出演者・出店者・来場者にもその思いが伝わり、みんなで祭りを作り上げることができた。特に炭坑節総踊りで、田川市郡の皆さまが輪になって炭坑節を踊る様子は、まさに一体感という言葉が具現化されたシーンとして印象に残っている」と振り返った。