食べる 買う

田川のレストラン「Benvenuto 蘭和」が閉店へ 創業50年の節目に

創業50年の節目で閉店する「benvenuto 蘭和」の外観(写真提供=benvenuto 蘭和)

創業50年の節目で閉店する「benvenuto 蘭和」の外観(写真提供=benvenuto 蘭和)

 レストラン「benvenuto 蘭和(ベンヴェヌート ランカ)」(田川市川宮、TEL 0947-45-0188)が7月26日で創業50周年を迎えるのと同時に、同日で閉店する。

「渡蟹(わたりがに)のトマトクリーム」(写真提供=Benvenuto 蘭和)

[広告]

 店主の清水陽平さん・かおるさん夫婦が、陽平さんの実家が営んできた同店を引き継いで7年。陽平さんは福井県あわら市、かおるさんは川崎町の出身で、2人はイタリア・ミラノで暮らしながら飲食業に携わった経験を持つ。帰国直後にコロナ禍が重なる中、「自分たちがちゃんとしていれば、絶対にお客さまは来てくれる」と励まし合いながら、弁当やオードブル、ホールケーキの提供などにも挑戦してきたという。かおるさんは「最初は不安もあったが、地域の皆さまに支えられながら続けていくうちに、この店を守り育てていきたいと思うようになった。気が付けば7年間、多くのお客さまとの出会いに恵まれ、私たち夫婦にとってかけがえのない場所になった」と振り返る。

 店名の「蘭和」は創業当時から受け継がれてきたもので、「地域の皆さまが和やかに集える場所でありたい」という思いが込められている。イタリア語で「ようこそ」を意味する「benvenuto(ベンヴェヌート)」を付けて、親しみやすさを込めたという。

 席数は10席。「昔ながらの純喫茶の雰囲気を残し、落ち着いて食事や会話を楽しめるよう変えすぎないことも大切にしてきた。蚤(のみ)の市が好きな2人がイタリアで買い集めた皿や古物も店内に並べる。

 メニューは、「ペスカトーレ」(1,600円)や「ナポリタン」(1,200円)、自家製ケーキ(500円~)などをそろえ、全ての商品がテイクアウトできる。地元の食材や福岡県産の生クリームを使うなど、地産地消も心がける。かおるさんは「派手さよりも、また食べたくなる味を大切にしてきた。手作りにこだわり、一つ一つ丁寧に仕込みを行ってきた。おなかを満たすだけでなく、ホッと一息つける場所でありたい」と話す。

 かおるさんは「一度きりの人生、悔いのないように、したいことを全てやり切りたい。ポジティブな閉店なので、温かい目で見守ってもらえれば。閉店まで残りわずかとなったが、最後までいつも通り、スタッフみんなに協力してもらいながら蘭和らしさで(お客さまを)迎えたい」と話す。

 営業時間は11時~15時(金曜は11時~14時・18時~21時)。木曜定休。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL