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嘉麻・織田廣喜美術館で企画展「昭和ノスタルジー」 写真と道具180点展示

ナショナルの脚付き真空管白黒テレビ=嘉麻・織田廣喜美術館で「昭和ノスタルジー」 写真と道具180点(写真提供=嘉麻市教育委員会)

ナショナルの脚付き真空管白黒テレビ=嘉麻・織田廣喜美術館で「昭和ノスタルジー」 写真と道具180点(写真提供=嘉麻市教育委員会)

 企画展「あゝ昭和ノスタルジー -写真と道具でたどるくらしの記憶-」が現在、嘉麻市立織田廣喜美術館(嘉麻市上臼井、TEL 0948-62-5173)で開かれている。

喫茶店やスナックのマッチ箱を並べた「昭和のマッチ箱」のコーナー=嘉麻・織田廣喜美術館で「昭和ノスタルジー」 写真と道具180点(写真提供=嘉麻市教育委員会)

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 1926(昭和元)年から数えて今年で100年となるのに合わせ、内閣官房が「昭和100年」に向けた関連施策を募ったことから企画した。嘉麻市が誕生して20周年を迎える節目とも重なるため、市の歩みと関連づけながら地域の昭和を紹介する。テーマに「くらし」を選んだのは、来館者に身近に感じてもらうため。戦争や炭鉱の繁栄と衰退といった大きな出来事がある中で、一人一人がどのような日常を送っていたのかが分かる写真や道具を並べる。

 会場の展示室5には、写真パネル108枚を含む約180点を展示。展示は「炭鉱がつくったまち」「人と石炭を運んだ鉄道」「昭和のくらしとにぎわい」「昭和の道具たち」「嘉麻の昭和100年」「織田廣喜が愛した郷里」などの9コーナーで構成し、壁面には2種類の映像を常時投影する。

 写真は今年3月~6月にかけて、市の広報などで市民に呼びかけて集めた。写真以外の資料の情報提供や、企画をきっかけとした新たな寄贈もあったという。道具類は市の収蔵資料が中心で、マッチ箱と行き先標、炭鉱で使われていたそろばんは市民から借りた。「鉄道のコーナー」は、漆生線と上山田線が廃止になった1986(昭和61)年と1988(昭和63)年の写真が中心。「炭鉱とにぎわいのコーナー」は、石炭産業が全盛期だった昭和30~40年代のものが多い。

 映像の一つ「駅員が見た昭和」は、今回の募集で新たに寄贈されたアルバムから、昭和20年代ごろの上山田駅周辺の写真をデジタル化し、AIによる着色を試みた。青年寮など駅員の目線で撮られた風景が並ぶ。「昭和のマッチ箱」のコーナーには、今も営業する老舗や地元の名店、既になくなった店のマッチ箱が並び、「昭和のおもちゃ」では戦時色の濃い品も展示する。

 市教育委員会生涯学習課学芸員の伊藤みどりさんは「昭和を知っている世代には懐かしく、知らない世代には新鮮に感じる展示。自身の思い出や家族との記憶と重ねて人々の営みを感じてもらい、次の世代へ記憶をつなぐきっかけになれば」と話す。

 会期中は市内3カ所と連携した企画も展開。「くがやCafe」(嘉麻・大隈)では戦後の大隈の写真と昭和の歴史資料を9月9日まで、「梅ヶ谷北洋記念館」(同)では酒蔵にまつわる収蔵品などを、「バス来る嘉麻」(同)では西鉄バスの愛好家グループによる「走り続けた昭和~西鉄バスの軌跡~」を、それぞれ紹介している。8月29日には関連イベントとして、朗読会「くらしの中に戦争があった」も開いた。初日からの約10日間で200人以上が来場しているという。

 開館時間は9時30分~17時30分(入館は17時まで)。月曜休館(祝日の場合は開館)。企画展は観覧無料。9月23日まで。

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