小学生向けの国際交流イベント「福智グローバルキャンプ2026」が8月10日、福智町のコスモスコミュニティセンター(福智町赤池)で開かれた。
主催は福智町と7世代先へ。同キャンプは2022年に始まり、今回で5回目。立命館アジア太平洋大学(APU)に在籍するカザフスタン、スウェーデン、フランス、ベトナム、フィリピン出身の留学生5人が講師役を務め、児童10人が参加した。
会場には5カ国のブースを設け、国旗や現地の写真を飾った。アイスブレークでは、声を出さずに身ぶりだけで誕生日順に並ぶ「バースデーチェーン」や、英語であいさつをしてじゃんけんをする「じゃんけん列車」を行った。続く国紹介では、留学生が母国の首都や食文化、祭りをクイズ形式で説明し、「サレム」(カザフ語)、「シンチャオ」(ベトナム語)などのあいさつを児童と一緒に発音した。
「How much is this?」など旅先で使う英語を練習した後は、メインプログラムの「Travel the World!」。児童は模擬パスポートを手に5カ国のブースを自由に回り、店員役の留学生と英語で買い物をして、訪問した国でサインをもらった。各国のゲームで遊んだり、菓子を食べたり、通貨やおもちゃを見せてもらったりする場面もあった。終盤は各チームが担当した国について調べたことを3分ずつ発表し、表彰と記念撮影で締めくくった。
参加した福智町在住の長尾颯琉君(小4)は「言葉が通じなくても、一生懸命話せば気持ちは伝わることが分かった。もっとたくさん交流して、いろいろな国のことを知りたい」と話す。松尾陽斗君(小5)は「参加前は、スウェーデンはサッカーで日本と戦ったことくらいしか知らなかったけど、白夜やアイスホテルを知ることができた。スウェーデンに行ってみたい」と話していた。
ゲスト講師の一人で、APU3年でスウェーデン出身のカルソン・オスカーさんは「最初は留学生も子どもたちも緊張していたが、アイスブレークをするうちに打ち解けた。間違いを恐れながらも、多くの子どもが手を挙げて質問してくれた」と振り返る。
福智町企画振興課の植田圭美さんは「英語が分からなくても、ジェスチャーや会話の流れから何となく意味を理解して通じ合っていた。大事なのは英語ができるかではなく、自分の意見を伝えようとする気持ちだと改めて感じた」と話す。「スウェーデンやカザフスタンなど、なかなか行くことができない国について、福智町内にいながら実際の話を聞いたり体験したりできるのは貴重な機会。今後もたくさんの小学生に参加してほしい」とも。
コーディネーターを務めた「7世代先へ」(福智町)の日高将博社長は「最初は恥ずかしそうにしていた子どもも、途中から積極的に発言したり質問したりする姿を見て、子どもの可能性を感じた」と振り返る。「今回をきっかけに、日本に住んでいる外国人との交流や、将来海外に行く選択肢を考えてほしい」とも。