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嘉麻の酒蔵で「墨象百鬼夜行」 書をまとった鬼35人が練り歩く

百鬼夜行で使う提灯(写真提供=墨象百鬼夜行実行委員会)

百鬼夜行で使う提灯(写真提供=墨象百鬼夜行実行委員会)

 書のアートイベント「墨象(ぼくしょう)百鬼夜行」が8月22日、嘉麻の梅ケ谷酒造(嘉麻市大隈町)で開かれる。福智町赤池在住の書道家でAIクリエーターの「いぬとび」こと内田智美さんが実行委員長を務める。

内田智美さん(写真提供=墨象百鬼夜行実行委員会)

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 内田さんが書を本格的に始めたのは40歳のとき。書道教室を開くほか、自身の書とAIで制作した映像や音楽を組み合わせた作品をSNSで発信している。今回のイベントも、頭の中にある世界観をAIで可視化して発信したところ、共感した人が集まった。内田さんは「不特定多数を集めるのではなく、『この世界観が好き』『この中に入りたい』と思ってくれた人に集まってもらえた」と話す。

 会場が決まったきっかけは偶然だった。内田さんが飯塚の「いこいカフェ」で書道のレッスンをしていた際、スタッフから梅ケ谷酒造の社長を紹介され、建物を貸し出していると聞いて4月末に訪ねた。その場で「8月にここで何かしませんか」と声をかけられ、「この酒蔵で自分だったら何ができるだろう」と考え始めたことが企画につながった。

 イベントは2幕で構成。鬼や出演者、運営スタッフを合わせて約65人が関わり、うち、鬼として登場するのは約35人。年齢も職業も住む地域もさまざまで、プロのモデルはいない。

 第1幕のテーマは「静」。17時からのミニライブでは、万衣乃(まいの)さんのライブペイントに続き、ディジュリドゥ奏者のたか丸(たかまる)さん、男女2人組のアンビエント電車音楽ユニット「雨雪(ウセツ)」が出演する。内田さんは「ふんどし鬼」の身体に直接書を描くボディーペイントを行う。18時30分からの「墨象ランウェー」では、衣装や布、身体に書を取り入れた鬼が歩く。内田さんは「額に入れて展示するだけではなく、一人一人の鬼そのものを一つの作品として表現する」と説明する。

 第2幕は「動」がテーマの百鬼夜行。20時ごろ、ちょうちんを手にした約35人の鬼が酒蔵から現れ、酒蔵裏の駐車場を中心とした敷地内を練り歩く。当初は公道を歩く案もあったが、安全面と道路使用の面から敷地内に変更した。来場者は列に加わらず、観覧する形になる。

 内田さんは「AIで自分の頭の中にある世界を形にして発信し、共感してくれた人と出会い、その人たちが現実の世界でつながって一緒に一つのものを作っていく。8月22日の一夜が、参加する人、見る人、地域の人の間に新しいつながりが生まれるきっかけになれば」と話す。

 開催時間は17時~21時。屋内観覧席は16時から、屋外観覧席は18時から入場できる。料金は、屋内観覧席=1列目4,000円、2列目3,500円、3列目3,000円、屋外観覧席=500円。チケットは「STORES」で販売する。

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