鶴岡八幡神社(香春町中津原)で10月3日・4日、秋季大祭「宮日祭(みやびさい)」が行われる。4日は同神社参道で流鏑馬(やぶさめ)神事を奉納する。協力は鎮西鶴岡流鏑馬保存会。
参加を呼びかける鎮西鶴岡流鏑馬保存会のメンバー=香春・鶴岡八幡神社で流鏑馬神事(写真提供=鎮西鶴岡流鏑馬保存会)
同神社は約850年前、鎮西八郎為朝が鎌倉の鶴岡八幡宮から勧請(かんじょう)したと伝わる。「宮日祭」は収穫を祝う秋の例大祭で、流鏑馬は天下平定と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、馬上から3つの的を射る神事。
同保存会会長の牧有(まき・たもつ)さんは2024年夏、前会長の金丸敬一さんと宮司から会長就任を打診され引き受けた。同年は準備が間に合わず流鏑馬を見送り、翌年から金丸さんに教わりながら行うつもりだったが、同年冬に金丸さんが亡くなり、引き継ぎがないまま会長職だけが残った。2025年3月ごろ、神輿(みこし)会の後藤裕樹会長に相談すると「知り合いに声をかけてみよう」と言われ、小学校からの同級生や、父親が同神社の奉仕活動に通っていた高校の同級生らを誘い、5人で再出発した。
手分けして同級生や地域の知人に声をかけ、同年5月に新会員17人で総会を開き、10月に2年ぶりの流鏑馬を復活させた。来場者は約700人。クラウドファンディング(CF)でも衣装の新調などの資金を募り、120人から86万7,000円が集まった。
会員は現在37人で、半数は地区外の住民。田川高校42回生が2023年の同窓会幹事を務めたのを機に定期的に開くバーベキューで昨年、流鏑馬の話題になり、その場で3人が入会した。しの笛の経験があった福智町の仲村典子さんは宮司に師事し、フルート経験のある田川市の永井幸治さんと2人で今年春の神幸祭で奏楽デビューした。北九州の秋山裕基さんは吹奏楽部だった縁で誘われ、宮司から豊前太鼓を習い、今回の宮日祭で初めて行列に加わる。牧さんは「飲み会のたびに保存会の話で盛り上がり、興味を示した人をすぐ誘うので、飲み会の度に会員が増えている」と話す。
今年は行列に巫女(みこ)2人としの笛2人、太鼓1人の奏楽を加え、例年より5人増える。5人分の衣装はCFの資金で用意した。射手は「山本乗馬普及所」の3人で、3頭の馬で3回ずつ駆けながら的を射る「花射手」を務める。別に練習生の「平騎射」として、地元・柿下区の矢野秀人さんが1回走る。
牧さんは「地元の人からすれば、神社は世話をしなければならないもの。外の人にとっては手伝いたい、面白いもの。外の人が手伝ってくれて、それにつられて地元の人も集まるようになった」と振り返る。「奉賛金で支えてくれる人への感謝を持ち、皆さんに喜んでもらえる流鏑馬行事を未来へつないでいきたい。神聖な流鏑馬神事を間近で見てほしい」と呼びかける。
3日は13時から祭典、14時から豊前市の「三毛門神楽」の奉納や餅まきを行う。4日は12時30分から子どもの日本舞踊、13時から祭典と近畿大付属福岡高校和太鼓部の演奏、13時30分からお汐井取り、14時から流鏑馬奉納。当日は同神社周辺の道路を通行止めにし、駐車場は香春町立総合運動公園に設ける。観覧無料。天候不良時は小雨でも中止。